カテゴリ:JUNE/BL/耽美



2020/08/13
とても好きだったケビン・スペイシーがあんなことになってしまって……(最近どうしてるんだろう?)……気軽に話しにくくなってしまったのが残念なんですけど、映画の価値は変わりません。折々思い出す傑作の一本です。むしろ今見るとまた別の味付けを「ちょい足し」したような感じがするかもですね……というわけで、夏休みのおうち時間におすすめな映画の一本として、塩漬け記事を発掘します。若々しいジュード・ロウも儲け役でした。懐かしい方も未見作品ハンティング中の方もぜひ。 (旧館日記(『腐女子の本懐~としま腐女子のにっき~』2012/10/10投稿記事の発掘再掲です)
2019/09/16
定番というかクラシックというか。特に腐女子系界隈ではご覧になってる方が多いと思います。初老の作曲家がベニスで見かけた美少年に魅了される話。話はそれだけですが……改めて、もうマスターピースの一言でした。…
2019/04/05
文句なしの傑作でした。ゲイを扱った映画ではあるけれど、予想したような意味では「ゲイ・ムービー」とも「ラブストーリー」とも感じなかった一本です。描写の生々しさを考えれば立派に(?)「ゲイ・ムービー」ですし、チラシには「ラブストーリー」と書いてあるんですけれど。腐女子の自分にとっての「萌え」はほぼなく、それでいて力強く感動的で、引きつけられる映画でした。 むしろ強く感じたのは、人の「営み」とはこういうものなんだ、という感覚。そう教えてもらった、もっと言えば「突きつけられた」という感じです。日々働いて生きていくという現実に、ゲイの主人公のリアルを「普通に」織り込んで、むしろ異性愛の映画ではありえないほど、地に足のついた形で表現していました。ゲイの「Equality」(平等/同権)を超えた、新しいレベルのゲイ・ムービーだと思います。それと同時に、少し苦い思いも湧きました。以下の感想では、設定や途中までのなりゆきに具体的に触れますのでご了承ください。 さて、主人公はイギリスの田舎の畜産農家の息子ジョン。体が不自由になった父、祖母との三人暮らしです。住居と牧場は人里離れた荒涼とした所にあり、彼はそこを実質ひとりで切り盛りしている…というより、たぶん「させられている」という感覚で働いています。牛や羊への態度を見ると仕事自体を嫌っているわけではなさそうですが、状況に憤りを持っている様子です。 一家は彼が頼りですが、父は人格的に不器用な人で、自分が思うように動けない歯がゆさから息子には小言ばかり。そんな父と折り合いがいいわけもなく、ジョンはときどき町のパブに行っては飲んだくれます。行きずりの若者とトイレで手っ取り早くファックをし、相手が好意を見せてもそれ以上の(人間的な)関係は拒絶。そして帰って二日酔いで吐いては祖母にたしなめられる生活。彼がゲイであることは、もちろん父も祖母も知りません。主人公のすさんだ精神状態と息の詰まり具合が、最初のシークエンスで強烈に伝わってきます。
2018/08/25
劇場で一回見たあと原作を読んで書いた感想です。挿入歌の私的な解釈も少し書いています。ちまちま手を入れてるうちに二か月くらい時間が経ってしまいました(^^;)。長くてすみません。(これでも書き足りなかったりする(笑))原作の映画で省かれた部分の内容に少し触れていて、逆にパンフ等は読んでいないので、そのへんもあらかじめご了承くださいませ。...
2018/05/19
アレック・スカダー
今回の上映について 4K版『モーリス』劇場公開、うちから唯一行けそうな恵比寿の最終週になってしまいましたが、滑り込みで鑑賞して参りました! ほんとに行って良かった……大げさに聞こえるかもしれませんが、生き返りました。ほんとに。こんな映画を作ってくれてありがとう……!そう改めて思いました!...
2017/11/12
公開当時ゲイムービーのエポックメイキングだったという『真夜中のパーティー』。レンタルで鑑賞しました。ゲイ仲間のバースデーパーティーに事情を知らないストレートの旧友が訪ねてきて……という集団心理劇。もともとは舞台劇で、ニューヨークの1960年代のお話です。じつは以前、大好きなマーク・ゲイティス氏がイギリスでこれの舞台に出演(しかもリアルの「夫」様と共演!)とTwitterで宣伝していて、調べたら映画化作品のコレがあったので、「見たいなー」と思い続けていたのです。そしたら少し前に、運よく近所のツタヤの良品発掘コーナーに入ってきたのでした。 さて、設定だけ見るとコメディにもなりそうなお膳立てなんですが……けっこうつらい映画、かつ引き込まれる映画でした。というのは、ゲイであることをメタファーとして、「生きにくさ」を抽象的なレベルで自分に引きつけて見ることができるからです。そういえば一般映画として公開されるタイプのゲイムービーって、こういう「生きづらさへの共感」が大きな要素としてあるなあ……と思いました。この作品は腐女子目線でも萌え要素はほぼゼロですし、60年代風俗が今見るとイタかったり、不愉快なくらい「辛い」ところもあったのですが、なぜか返却するまでに三回見返してしまいました。別の引力があるんです。(音楽にも時代感があって……子供の頃エレクトーンで習ったバート・バカラックの『ルック・オブ・ラブ』が使われてたりして、初見なのに妙なノスタルジーも味わいました。(^^))
2017/09/08
イギリスで男性の同性愛行為が「違法でなくなった」のは1967年のこと。今年はそれから50周年にあたります。この夏にBBCがそれを記念し、"Gay Britania"という企画を展開していました。それに関連して出たのが、ご紹介する"Queers: Eight...
2017/06/09
(先日古書店散歩したときの記録にリンク等を加えたものです) 2017/06/06 15:43...
2016/09/24
君はアーティスト、そして私は絶対的自由主義者。 ところが人は私たちを実業家に変装させた。とりわけこの私を。 (『イヴ・サンローランへの手紙』p.55 ピエール・ベルジェ/川島ルミ子訳 )...
2016/03/04
大好きな坂田靖子先生のデビュー40周年記念本が出ました!おもな感想は個人ブログに書いたのですが、そこで書ききれなかった「やおい」「JUNE」のお話、イモヅル式に創作に関して思ったこともちょろっと書かせていただきマス。(連動企画の原画展は明日からですね。ぜひ行きたいです!)...