2021/02/03
横浜にあのクルーズ船が寄港してから一年。その頃はこういうことになるなんて想像もできませんでした。 以下は昨年の4月に準備したまま放置していた記事なんですが、この区切りにちょっと整理してアップしようと思います。 (現在ブログはbloggerに戻っていますが、この記事は上記の事情なのでサイト内の旧ブログに追加します)
2020/09/26
きっかけ~ドナルド・キーン自伝~ 8月に胃を壊しまして、しばらく養生していた間、いつもより本を読むことができました。それで読み止しだった本をいくつか読了したのですが、その中の一冊が『ドナルド・キーン自伝』でした。(あれ、今は増補新版になってるんですね!)...
2020/09/09
録画してあった『にっぽんの芸能』をやっと見たんですが、久しぶりに「うわあオレだったらこうするぅぅ~~っ!!」(映画とか見ててよくあるあの発作(^^;))があふれまくってしまったので、健康のために吐き出させていただきました。すべて踊りではなくCG合成に関しての「残念」で、書いてて申し訳なくなったのですが……CGクリエイターさんに他意はまったくありません! ほんとにごめんなさい。けっこう辛口になってしまったので、あらかじめご了承くださいマセ。(でも、これらを書き出す過程で学べたこともいろいろあって、勉強させていただきました☆) 番組のページはこちら❤ にっぽんの芸能「踊れ、今こそ ~幸四郎と舞踊家 47人の挑戦~」 番組内容は、一年がかりで準備してきた『夢追う子』という日本舞踊協会の舞台(オリンピック選手を夢見る子供をテーマに多流派の方々で踊る大掛かりなもののようです。事前の紹介記事はこちら)がコロナ禍で延期になってしまい、プロジェクトリーダーの松本幸四郎さんがそれを別の方法で形にできないかと考えたすえ、1人ずつ撮影した踊りをCGで合成してまとめることになり、その過程と出来上がった映像作品そのものを放映する、というものでした。もちろん幸四郎さんご自身もゲスト出演なさっていました。
2020/08/13
とても好きだったケビン・スペイシーがあんなことになってしまって……(最近どうしてるんだろう?)……気軽に話しにくくなってしまったのが残念なんですけど、映画の価値は変わりません。折々思い出す傑作の一本です。むしろ今見るとまた別の味付けを「ちょい足し」したような感じがするかもですね……というわけで、夏休みのおうち時間におすすめな映画の一本として、塩漬け記事を発掘します。若々しいジュード・ロウも儲け役でした。懐かしい方も未見作品ハンティング中の方もぜひ。 (旧館日記(『腐女子の本懐~としま腐女子のにっき~』2012/10/10投稿記事の発掘再掲です)
2020/05/16
雨の土曜日。あえてネットは覗かずゴロゴロしながら、前回ご紹介した『ノヴァセン:...
2020/05/07
外出自粛のGWが昨日で終了。ですが時間をもて余すどころか、急遽参加したエア/ウェブのイベントが以下の三つもあり、フツーより慌ただしい連休でした!...
2019/11/14
★この投稿は、作品感想や拾った情報を放り込んでいる、テッド・チャンさん備忘録の「出張版」記事です。元サイトがPC仕様なので、モバイル対応のためこちらにもアップしています。 文中の過去記事リンクは、上記の母艦サイト内の記事につながっています。 【アップ直前の追記】...
2019/10/26
SF作家テッド・チャンさんにはこのブログでもたびたび言及させていただいていますが、ほんとに大好きでおすすめな作家さんです。この投稿は、作品感想や拾った情報を放り込んでいる、テッド・チャンさん備忘録の「出張版」記事です。元サイトがPC仕様なので、モバイル対応のため追加記事を個人ブログに平行掲載していたのですが、先日からブログをこちらに一本化したため、今後は「出張版」もこちらにアップしていこうと思います。 文中の過去記事リンクは、上記の母艦サイト内の記事につながっています。 * * * 書きかけのままアップできていなかったビデオの記録です。チャンさんがコラボしたビデオアート作品、The Great Silenceの本編動画と、チャンさんによる講演動画を見つけたので……。じつは見つけたのは昨年9月、記事を書きかけたのは11月です。ああう。きちんと見て要約を書く時間がなかなか取れないうちに新刊も出て数か月経ってしまい、ぶっちゃけそちらの記事を上げたいので(^^;)こちらは取り急ぎ動画だけ貼っておきます。 一本目はAllora & Calzadillaというアーティストによるビデオインスタレーションで、The Great Silenceはこれに添えるテキストとして書かれました。
2019/09/16
定番というかクラシックというか。特に腐女子系界隈ではご覧になってる方が多いと思います。初老の作曲家がベニスで見かけた美少年に魅了される話。話はそれだけですが……改めて、もうマスターピースの一言でした。…
2019/04/05
文句なしの傑作でした。ゲイを扱った映画ではあるけれど、予想したような意味では「ゲイ・ムービー」とも「ラブストーリー」とも感じなかった一本です。描写の生々しさを考えれば立派に(?)「ゲイ・ムービー」ですし、チラシには「ラブストーリー」と書いてあるんですけれど。腐女子の自分にとっての「萌え」はほぼなく、それでいて力強く感動的で、引きつけられる映画でした。 むしろ強く感じたのは、人の「営み」とはこういうものなんだ、という感覚。そう教えてもらった、もっと言えば「突きつけられた」という感じです。日々働いて生きていくという現実に、ゲイの主人公のリアルを「普通に」織り込んで、むしろ異性愛の映画ではありえないほど、地に足のついた形で表現していました。ゲイの「Equality」(平等/同権)を超えた、新しいレベルのゲイ・ムービーだと思います。それと同時に、少し苦い思いも湧きました。以下の感想では、設定や途中までのなりゆきに具体的に触れますのでご了承ください。 さて、主人公はイギリスの田舎の畜産農家の息子ジョン。体が不自由になった父、祖母との三人暮らしです。住居と牧場は人里離れた荒涼とした所にあり、彼はそこを実質ひとりで切り盛りしている…というより、たぶん「させられている」という感覚で働いています。牛や羊への態度を見ると仕事自体を嫌っているわけではなさそうですが、状況に憤りを持っている様子です。 一家は彼が頼りですが、父は人格的に不器用な人で、自分が思うように動けない歯がゆさから息子には小言ばかり。そんな父と折り合いがいいわけもなく、ジョンはときどき町のパブに行っては飲んだくれます。行きずりの若者とトイレで手っ取り早くファックをし、相手が好意を見せてもそれ以上の(人間的な)関係は拒絶。そして帰って二日酔いで吐いては祖母にたしなめられる生活。彼がゲイであることは、もちろん父も祖母も知りません。主人公のすさんだ精神状態と息の詰まり具合が、最初のシークエンスで強烈に伝わってきます。