さてさて、今日は地元横浜の金刀比羅大鷲神社で行われている酉の市(お酉さま)を見に行きました。じつはぜんぜん予定してなかったことで、昨日喫茶店で仕事をしていたときに隣のテーブルのおじさんたちが「明日はお酉さまなんだよな」と話しているのが耳に入ったのです。調べてみたら三の酉。(三の酉のある年は火事が多い、とか言いますね。何が根拠なんだろう…)…で、なんとなく行こうかという話になり、急遽家族で食事がてら地元観光、ということにあいなりました。
地元といっても市内というだけなんですが、聞いてみると父は二、三年前までほぼ毎年見に来ていたとのこと。私は自分の意志で見にきたのは記憶にある限りでは初めてですが、子供の頃に行ったことがあったかもしれません。大好きな桂歌丸師匠ゆかりの真金町ということもあり、いろいろ楽しんできました。
酉の市では、商売繁盛を願う熊手の飾りものが売られます。自分もいちおうこうして細々ながら電子出版業?(笑)を営んでいるので、他の翻訳のお仕事なども含めて繁盛を祈り、ミニサイズの熊手を買ってきました。せめて作品用の良いアイデアをかき集められますように!
熊手をゲットしたあとは屋台見物。熊手を売ってるエリアはごく一部で、ふつうの縁日系の屋台のほうが圧倒的に多かったです。食事のあとだったので買い食いはしませんでしたが、見て回るだけでも楽しい。(笑)しかし日曜日と重なってるせいかすごい人で、見物というより人の緩い流れに従っていく感じでした。(父は「今まで見たなかで一番混んでた」とまで言ってました~☆)
いちおう神社の前まで行きましたが、中に入る人の行列がものすごくて参拝はあきらめました。が、境内を囲む石の杭(?)に、たぶん寄付をした方々のお名前が彫られてるんだと思うんですが、入り口右手に歌丸師匠のお名前がひときわ大きく彫られていました。そこから混雑を避けて横浜橋商店街に抜け、レトロなお店の見物とお買い物。ここでも歌丸師匠の似顔や御写真が飾られていて、カメラを持って行かなかったのがつくづく悔やまれました!(スマホ使ってないので、カメラがないと写真が撮れないのです(^^;))
そこから最寄り駅の阪東橋方面に出て家族と別れ、いつもこの方面に来ると立ち寄る古書店さんを物色しながら、黄金町近辺から関内方向へ。関内寄りのところに最近開店した雲雀洞さんという古書店があって、いくつか掘り出し物をゲットしました♥
一番嬉しかったのが、ジョン・ヴァーリィの『へびつかい座ホットライン』。これ、じつは九月頃見つけたテッド・チャンさんの講演動画のなかで、この作品の地球外知的生命の描写が好きだと紹介されていた作品なんです。(ちょうどこの連休にようやく時間をとれ、動画からのメモとりができたので、近いうちに内容の概略といっしょにPC用同人母艦サイトのチャンさんコーナーと、モバイル用に個人ブログにも記録しようと思っています)
すごく興味が湧いて読みたくなったんですが、近所の古書店でなにげに探してもなかなか見あたりませんでした。で、今日は古書店に寄れたら探そう、なければもう通販しよう……と思っていたくらいなのです。これはもう、昨日偶然耳にしたお酉さま情報からいもづるで「呼ばれた」な、と。(笑)帰りは読みながら帰ってきました。
ほかにも、以前『君の名前で僕を読んで』の感想で言及したスコットランドヤードの刑事ギデオンシリーズから『ギデオンの一日』、三巻だけ持っていた『ミステリーゾーン』の第四巻、なんとなく面白そうだった教養文庫の『エピソード魔法の歴史 黒魔術と白魔術』というのをゲットしてきました。じつはギデオンは『ギデオンと放火魔』もあって手に取ったんですが、図書館で読んでしまったし……と自制しておいてきました。
文庫中心で現代教養文庫のシリーズが充実していたのが印象的なお店でした。好みの本も多かったので、これからは関内に行ったら寄りたいです♥
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三連休の二日間は、コリン・ウィルソンの『小説のために』やウォルター・マーチの『映画の瞬き』などなどに助けてもらいながら、壁にぶち当たってたイアン新作の構成いじりをしてました。少しばかり前進して、連休最終日がこんな一日になり、気分転換という以上に自分のパースペクティブが変わった感じがするので、これからの作業に良い影響があるといいなと思います。足にはかなりキてますが(笑)、大満足な一日でした。