来週に迫った文学フリマ。そして翌週のコミティア。
新刊として準備しているSF短編集のタイトルが変更になりました。
『あの頃の未来 ~ちょっとレトロなSF短編集(おとぎばなし)~』
「おとぎばなし」は「短編集」にかかるルビで、「SFおとぎばなし」です。
ですが、ちょっと文フリには間に合わなそうになってきました。中身の作品ができているので余裕だと思っていたのですが……表紙デザインで予想外の苦戦になっております。申し訳ありません💦
(文学フリマ、コミティアの最新のラインナップはこちらをどうぞ。お試し読みリンクもあります☆)
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当初は新しく導入したAffinity Photoの練習を兼ねて、(イラストを描くのではなく)著作権フリーの素材など利用して「編集」に徹しようと思っていました。普通の編集は絵まで全部描くわけではないよね、と。それならいつもより時間はかからないだろう、という読みもありました。
でもでも! いざ探してみると「イメージに合う」画像ってなかなかないんですね。有料素材に広げても見つからない。結局ほとんど自分で描くことになりました。(^^;)
それからAffinity Photo。Photoshopでやってたことがだいたいできるありがたい廉価ソフトなのですが、「作業の思考回路のデザイン」がけっこう違う!「コレをやりたいんだけど、どこを開けばいいのか?」からひとつひとつ調べなくてはなりません。内蔵のヘルプを検索しても「やれるのはわかるけど、作業に入る経路がわからない」ということがけっこうある。で、ネットを検索して使ってる方のブログなど拝見したり(助かっています!情報を公開してくださっている方々に感謝です☆)……とにかくこれに時間がかかりました。「スキャンして直接取り込む」ができないのも初めて発見。うーむ!
この繰り返しで、作業内容以前に脳疲労(?)の頭痛がするようになってしまい、今は元の古いPhotoshopで調整しています。慣れた環境はやっぱり作業が楽。古くて相対的に軽いだけに、今のPCだとサクサク動くし(笑)。(でもゆくゆくは使いこなしたいAffinity。次の本でもトライします!)
写真の通り、だいたいのところは固まったのですが、現在は色の調整で悩みまくっているところ。雰囲気が異なる3つの物語を収録するので、「それぞれのイメージ画像をコラージュ」というのは最初から決めていたのですが。そこからこんなに悩むとは☆
好みの見た目で調整すると淡い色になり、テストで刷ってみると水で洗ったように見えて、慌てて濃くしては「なんだかケバケバしいなあ」とまた調整…の繰り返し。うーん、わりといつものパターンかもしれません。今回は表紙だけ印刷所にお願いするつもりなので、CMYKに変換できるかも確認……「いくらでもやり直せる」デジタルの特徴に振り回されっぱなしです。でも今回ほど迷うのも珍しいです。
そうこうするうちに、予定していた入稿日を過ぎ(予約はいらないところなのでその点は問題なし)、告知や当日準備に時間を割かなくては、という時期に突入してしまいました。翌週のコミティアが「夏期休眠」に入る前の最後のイベントなので、なんとか間に合わせたいところです。
でも、この試行錯誤は無駄じゃないと思うんです。はっきりと勉強になっている。少しずつ、「やりたい雰囲気」ににじり寄るという感覚…「なんとか形になれば」や「パニック状態で見切りをつける」という消極的なパターンを避けるために、もがいていてるんだと思います。たぶん。
思うに、今の障壁は判断力の問題なんですね。焦れば焦るほど判断できなくなる。睡眠をとろうとしても眠れず、動悸がする状態。いつもの漢方薬など飲んでいなしていますが、これはいけない信号です。
今日は当初の予定では入稿後の休養日(母の日なのでお祝いランチを作ります)。入稿はできてないけれどいったん作業を離れて、頭を冷やしてとりかかろうと思います。本づくりや創作って(…に限らず、ですが)、こういう「心身の調整」も仕事の一部ですよね。一部というか、それが基盤だと思うようになりました。年齢なりに、一日にやれることが少しずつ減ってきたことも受け入れなくては。それを身をもって学んでいるところ…なんでしょうね。(万年修行中☆(^^;))
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