庭の楽しみ:寄せ植え三昧で連休デトックス

日差しが強すぎてハレーション起こしてますが、連休に作った寄せ植えその1。一目惚れしたラナンキュラスをメインにしました。
日差しが強すぎてハレーション起こしてますが、連休に作った寄せ植えその1。一目惚れしたラナンキュラスをメインにしました。

年末年始にまたがる仕事と病院の定期検査が連休直前に終わったため、この三連休は遅れてきたお正月休みのようでした。お正月は休んではいたんですが、やはり仕事を抱えているという意識があると少し落ち着かなかったみたいで。

 

とりあえず義務感ですることはいっさいしないですごそうと決め、わがまま自由を優先して過ごしたら……結果的に花を生けたり植えたりばかりしていました。無意識に無理をしてたまっていたストレスを、体の外に出す必要があったんでしょう。精神的に余白がなくなっていたので、こういうことに集中する時間がほしかったんですね。無我夢中で作業に没頭しました。

 

生け花はコンスタントに好きなのですが、ガーデニングは数年おきにブームがやってきます。今回は昨年からで、過去と違うのは肥料や対策などネットで調べるようになったこと。うちの庭はおっそろしく水はけが悪い上に日当たりも悪いのですが、日陰の不利を補えるというペンタガーデン微粉ハイポネックス等、そして「土壌改良」という概念などを知り、これまであきらめていたアレコレに挑戦しています。

 

放置していた株の再生や種からの栽培など、わりと地味な楽しみ方をしていたのですが、連休初日に、肥料や資材を買いたいのと合わせて「大きめの寄せ植えを作ってみたい!」という衝動に駆られ、ホームセンターに駆け込み、苗を物色してきました。二日目に二つ植えこみ、三日目は気になっていた他の鉢の植え替えなどしました。

 

写真が一つ目。(昼頃1~2時間程度だけ日が当たる場所があるので、そこを狙ったら色が飛んだり潰れたりしてしまい、花写真としては……。(^^;) 今度撮り直したいです!)

目立つ赤いのがラナンキュラスで、お店で一目惚れしました。長い縞模様の葉っぱはコルジリネ・エレクトリックスター(なんかすごい名前)。続いて時計回りにアリッサム、斑入りヤブコウジ、ビオラです。

 

間から垂れているのはアイビー。以前別の花と一緒に植えていて、そちらが枯れて掘り出したあと放置していたもの。寒くなったら赤くなり、病気かと思ったのですが、調べたら寒さで紅葉するんだそうです。ほんとは暗めの色のリーフがほしかったんですけど、行ったお店にはなかったので代わりです。

 

購入したての株ばかりだとお行儀よすぎる気がするので、錆びて暴れた感じのアイビーは崩すのにかえってよかったかもしれません。ヤブコウジも母が年末に買って単体で放置していたもの。再利用をいろいろ組み合わせてます。

 

寄せ植えその2。メインの赤いのはプリムラです。後ろのビオラはチューリップの球根を植えたところの目印がわり。
寄せ植えその2。メインの赤いのはプリムラです。後ろのビオラはチューリップの球根を植えたところの目印がわり。

 

二つ目のメインは、やはり一目惚れした赤いプリムラ。えらく立派で花びらもちょっとひらひらしていて、近所の店でよく見るプリムラ類が「かわいい」のに対し、「堂々としている」感じです。続いて時計回りにカルーナ・オータムパレット、アリッサム、ヤブコウジ、ガザニア・シルバーリーフ。最後のは銀色に輝く葉っぱに目がいって買ったのですが、よく見たらつぼみがありました。ガザニアということでちょっと存在感ありそうなので、これが咲くとまた印象が変わりそうです。

 

一緒にチューリップの球根をまとめ買いし、地植えしました。植えるにはちょっと遅いうえに芽が出ていた投げ売りセールの球根ですが、ダメ元で。上の写真の後ろに写っている紫のビオラが球根を埋めた場所の目印です。このビオラを植えるときに誤って2つほど傷つけてしまったので、その分はたぶん絶望です。(涙)残りは咲いてくれるよう願をかけつつ水をやりました。

 

一目惚れで衝動買いした花が両方パーッとした赤で、なにか活力をもらいたかったのかなあ……などと自問・納得しているところであります。

 

 

ついでなので、その前に作った寄せ植えを。

ユリオプスデージーで寄せ植え。
ユリオプスデージーで寄せ植え。

 

昨年作った練習的寄せ植え。やはり日差しの強い日に撮ったので色が飛んじゃってますが、ユリオプスデージー、ヘリクリサム、カルーナ・オータムパレットと寒さに強いものばかりです。後ろは昨年手に入れた念願のツルニチニチソウ。2つの鉢に分けて、こちらは元気に伸びています。もう一つは秋に枯れこんでしまいましたが、残った部分から再生してきています。植物ってたくましいですね。それを見ているだけでもなにか癒されます。

 

 

最後は前のシーズンに植えっぱなしでろくろっ首みたいになっていたハボタンを生かしたい、と植え付けたもの。付け合わせは黄色のビオラと白い葉っぱのシロタエギクです。中央の大きなハボタンは今年買ったもので、棒で支えているろくろっ首と小さいの三つが使いまわしのハボタンです。

 

 


 

寄せ植えは根のある生け花や花束作りをするようなもので、作る過程が楽しいですし、そのあとも眺めて楽しめて、コスパで考えると切り花を生けるより安上がりで長く楽しめますね。ただ室内で眺められないのが残念ですが……。以前観葉植物のハイドロカルチャーなど室内に置いていたのですが、花のつく植物で室内に置けそうなのがあったら、ハイドロに限らずやってみたいです。ここでも「窓越しの日光」が絶望的なのがネックですが、ペンタガーデンや植物育成ライトでどの程度補完できるものか、実験的なスタンスで。気分はナウシカか『オデッセイ』のワトニーか……(笑)

 

…そうそう、室内といえば、ホームセンターに行った理由の一つが「自室にライムポトスがほしい!!」でした。近所の園芸店は二軒あるのですが、なぜかどちらも置いてなかったので。ホームセンターにはあったのですが、枯れ葉があって弱々しい「売れ残り」っぽいのばかりで、ちょっとがっかりしました。でもどうしても欲しかったので、中ではましに見えたものを連れ帰ってきました。枯れ葉を切って鉢に植えたらピンとしたので、水が下がっていただけかもしれません。葉についていたホコリもふきとったら葉がきれいに見えてきて、愛着がわいてきました。

 

*       *       *

 

わがままに過ごした三日間。かなり生き返った気がします。でも一番の理由は、ネットをほとんど覗かなかったことかもしれません。多少覗きましたが、その時間の九割以上は花の調べものでした。なんだか人生が「写真ばかり撮っていて肉眼で見た記憶がない観光地」みたいになってしまうようなバランスの問題はここ数年感じていたので(別にネットに写真を上げることを指しているわけじゃなくて、もっと全般的な「ネットとの関わり方」について、です)、今年はこの三日間に得たペースの感覚を大事にして、精神の余白を持てるように過ごしたいな、と思いました。余白がないと、自分のなかの泉が枯れるというか、創作のほうにも影響が出ている気がするんです。そんな感じで、やんわりと今年の抱負(?)もできた三日間でありました。