年が明けてしまいましたが、こちらのサイトでお知らせ・ご報告できていないことを冬コミのペーパーに書いたので、該当部分の転載の形でご報告などさせていただきます。(今回は読み物が入った仕様ではないので、電子版ペーパーは作りません)
最後が年末のご挨拶になっていて間抜けですが、大目に見てやってくださいませ。
紙版のアマゾン販売/密林社さんのこと
ちょっと残念なお知らせです。少し前に、密林社さん(アマゾンへの納入代行をしてくださっています)から来年中に閉業なさるとのご連絡をいただきました。当サークルでは数年前まで『追憶のシャーロック・ホームズ…』でお世話になり、在庫がなくなって一時的に品切れとさせていただいていました。今年復刊した本の納入再開の打診と、新装版『ネガティヴ・ケイパビリティ…』の登録願いを出したのですが、手続きをした10月はちょうど業務整理の休業中でした。その後再開なさっていますが、進行は「審査中」のままです。ご事情を考えると新規の納入や登録は難しいかもしれません。とても残念ですが、業務がパンク状態である一方、アマゾンからのマメな返本・納入の繰り返しなどで収入につながらない作業が増え、出品者からの催促との板挟みでつらい状況だとのことでした。ご事情お察しいたします。これまでのお力添えには感謝しかありません。おかげさまで新たなご縁をたくさんいただきました。
ホームズはすでに商品ページがあるので、マーケットプレイスで自己対応することも考えましたが、出品用アカウントを数年放置したため無効になってしまい、新規登録がなぜかできない状態です。コミケが終わったらアマゾンに問い合わせてみようと思っています。J庭ペーパーや商品ページで販売準備中とお知らせをしていたので、お待ちくださった方には申し訳ありませんでした。とりあえずはイベントかBOOTHの通販をご利用ください。
2019年、こんな年でした
さて、平成から令和に変わったり消費税が上がったり、世間的にも大変動(?)の年でしたね。個人的には今年二月に父が亡くなりまして、それが一番大きな出来事でした。でも同じタイミングで大きな翻訳案件をいただいたり、J.GARDENパンフへの『流星』おすすめ掲載のご連絡をいただいたりと嬉しい展開もありました。すべてがほぼ同時で無我夢中でしたが、たぶんあとで振り返ったら節目となる一年だったんだろうなあ、と思います。まだつらいときはありますが、その他の変化を前向きにとらえてがんばろうと思います。
ほかに今年は園芸マイブームが再燃。日当たりのわるい庭でがんばっております。最近では声優の井上真樹夫さんの訃報に接して『キャプテン・ハーロック』のDVDを見直したり(ハーロックは精神の父です。だからこんなへそ曲がりの女になっちゃったんだな!(^^;))、テレビで富野由悠季さんが現役なのを知り、インタビューを見て刺激を受けたり(見ていたのはファーストガンダムやイデオンです。インタビューの冨野節が懐かしかった☆)、学生時代に通っていた画材屋さんに行く機会があったり……と、自分の根っこを確認するようなことが続きました。振り返ると「アニオタから始まり、アニメーターになりかけたり、漫画を描いたり、イロイロあって現在に至る」…という感じでコミケもずっと人生の一部なのですが、二次をしたり小説を書くようになったりでお里を忘れていました。思い出すと恥ずかしいことばかりですけど、根無し草が根っこを見つけたような安心感を得ました。(笑)
いろいろと慌ただしい一年ではあり、新作の制作は思うように進みませんでした。でも既刊新装版の制作では新しいことにも挑戦でき、印刷所入稿用の調整など、勉強になることだらけでした。今後に生かしたいと思います。
いつも本を読んでくださる方々、ご感想をお聞かせくださる方々、サイトをご訪問くださる方々、いろんな形でご協力をくださる方々、本当にありがとうございます。来年もまたこうして(願わくは新作を持って)お目にかかれますように。どうぞ良いお年をお迎えください。
以上、ペーパーからでした。密林社さんでの納入・登録については、今日の時点でもまだ動きがありません。アマゾンへの問い合わせ等はまだできていないので、何か新しい状況になりましたらブログかお知らせ欄でご報告させていただきます。
父のことは、同人・出版活動のなかではJ庭のペーパーでしか触れていませんでした。本来なら別に触れなくとも良いのですが、その時ちょうどパンフで『流星』のご紹介があり、その中の一本が父の若い頃の写真を見たことから発想したものだったので、自分としては特別な想いがあって、それを書かせていただいたのでした。
そのほかできちんと言及しなかったのは、何よりまだ話題にすることがつらかったためでした。でも事情をご存じの方とそうでない方がまぜこぜな状況になり、かえってご心配をかけてしまったり(お気遣いくださった皆様、本当にありがとうございました)、自分もどういうスタンスをとったらいいかわからないことがあって、だんだん不自由に感じ始めました。そこで少なくとも自サイトではきちんとご報告し、自分の中でけじめをつけることにしました。それで新年のサイトも喪中の形(新年のお祝いのご挨拶はなし)にさせていただきました。
じつは年末に、大好きな『笑点』で円楽師匠が今年(2019年)の出来事としてお母様の死に触れ、「こんな人でした」と笑顔で語って、「これをもって喪中はがきに代えさせていただきます」とサラリと笑いにつなげておられました。とても爽やかだったので、あんなふうに軽くご報告して済ませてしまえたら、とも思ったのですが……ダメでしたね。そういう語りができる立場でもありませんし、そういうモードに自分を持っていくこと自体ができませんでした。
別にいまだにメソメソしているわけではないのですが、思い出など呼び出すとふっと落ち込みやすくて、思い出すのを避けているところがあります。かといって、何事もなかったようにふるまい切るにはまだエネルギーが足りない、という困った状況で。もうすぐ一年になるのに情けないとは思うのですが、何年経ってもやはり痛みを覚える方はおおぜいいらっしゃいますし、自然なことだとも思います。話題にするのを鬼門にすることで、かえって自分のなかで大きなことにしてしまっている側面も感じるので、無理に隠すことはやめ、できるだけきちんと自分の気持ちを受け止めながらやっていこうと思った次第です。