難航していたイアンシリーズ新作のシノプシス、今朝アサメシマエの時間帯に紙の情報カードで整理しなおしていたら、予想外にラストまで貫通(?)してくれましたっ!(涙)
で、思わず記念撮影しまくり。もう今日の成果ここまででいいし、欲をかいてもだいたいダメだからブログでも書こう、というわけで(笑)。タイトルは「(メインタイトル):●●男子イアン・ワージングの●●●」というフォーマット(?)を継続しようと思っているのですが、サブタイトル後半部分の「北海旅情」だけは気に入ったので使いそうです。他は内容の変更しだいで変わるかもしれないので写真にボカシを……。(特に問題ある表現というわけではないですー!(^^;))
とにかくものすごく苦労していたので、いきなりできたとき自分でもポカンとしました。いわゆる「ゾーンに入る」という状態になれたこと自体がものすごく久しぶりで……最高ですね。時間の感覚がなくなって集中している状態。これが味わいたい、というのも創作活動がくせになる要因の1つかも。最近は気が散る状況が重なったこともあり、「こしらえよう」という姿勢から抜けられてなかったなー、と思いました。まあこれは、なかなか思うようにならないものですけど。それをコントロールすること自体が大切なプロセスですね。…そういえば、今朝ツイッターでジャン・コクトーのこんな言葉を見かけました。
The poet doesn't invent. He listens. Jean Cocteau #amwriting #writing #writingtip pic.twitter.com/N8Fb289XAn
— TheUnNovelist (@TheUnNovelist) 2016年10月24日
(元が英語訳なので重訳ですが)「詩人はこしらえない。詩人は聴くのだ」。
自分がやってるのは詩じゃないですけど、ゾーンに入れたときの創作はまさにこれだという気がします。
…それはさておき、ふだんはポメラで思い付きを書き出し→PCでWordやフリーマインド(マインドマップ的なツリーが書けるソフト)あたりを行ったり来たり……とかやってるのですが、煮詰まったときにこの「紙の情報カードに書き出して整理する」のプロセスを入れると、壁をスルッと抜けられることがあるんですよね。今朝がまさにそれでした。貫通と言ってもまだ「暫定的なたたき台」が完成しただけなので、壊したり書き足したりを延々とやるわけですが……。
ついでにインデックスも記念撮影。カード作業が長引くと項目も増えたりすると思います。自分だけわかればいいので自分用語ですが、「オモテライン」は事件や出来事の進行、「ウラライン」はキャラクター同士の心のドラマとか、イアンの内心の変化などです。これがうまく絡んでくれると理想でございます☆
「ガイドライン」は今回注意しようと思っていること。「ムダなシーンを作らない」とか「設定は背景にとどめる。読みたいのはキャラクターのドラマ」…とか、思い付きや映画や本から気づいた注意点なんかをいろいろ書きとめてます。「資料」は新しく探すべき資料のメモ、「Now working」が今やってること・次にやること。リサーチを複数していて錯綜したり、別の仕事で間が開いたりすると「あれ、なにやってたんだっけ?」という確認作業でかなり時間をとられるのがわかってきたので苦肉の策です。(^^;)
「あとまわし」と見えてるのは、最近読んだ本からヒントを得た「あとまわしリサーチ」。壁に突き当たってたときに読んだ『脚本を書くための101の習慣 創作の神様との付き合い方』という本にあったことで、逆説的ですがリサーチは可能な限り後でやる、というご託宣(?)です。この本自体はハリウッドの現役脚本家さんたちへのインタビューを項目ごとに編集したもので、内容は「書き方」ではなく「書く過程で遭遇するアレやソレにどう対処しているか」です。なので、ハリウッドでの仕事の得方とか業界特有の話を抜かせば、個人的な創作にも役立ちます。長所はたくさんの意見が載っていて、たがいに矛盾する意見も載ってること。「その時の自分」に合うものが見つかる頻度が上がってます。自分の状態もコロコロ変わりますからね。(笑)
引用した「リサーチは可能な限り後でやる」は、没頭して乗って書いてるときに中断してリサーチなんて、という方の意見。自分が今やってるものはある程度リサーチが済まないとキャラクター自体が動いてくれませんが、書き手の生理的な流れを優先する、ということを言っていると思いました。今回は過去の心残りからかなりリサーチをしているのですが、逆に調べたことをそのまま書いてしまったり、面白くもないウンチクが紛れ込んでストーリーが止まったら最悪だという自戒と、やはりキャラクターのドラマがメインだと思うほうだし、それは経験でも没頭できたときにいいものになるので、意識して優先しようと思いました。それに、「リサーチ」が「書くこと」からの逃避になることも、じつはかなりあるのです。これもこの本に「サボりの隠れ蓑」とあって、うわあそーいう時ってあるある~、と思いました。(笑)
さて、そんなこんなでいちおうラストまでいきました。情報カード様様です。カードに一つの章とか一つのシーンごとに書いていくと、そこだけ考えればいいので集中しやすいのかな……とも思います。順番変えとか一瞬でできて気軽ですし。…ちなみに、前回インデックスを鉛筆で書いたので使い回してます。たまーにしか使わないので勿体ないですし……。(前回違う使い方をしたので項目は変わっておりマス)カードボックスも使い回しで歪んでます(笑)。今回は消せるボールペンのフリクションボールです。鉛筆を消すのはけっこう面倒ですが、今回はカードの中身もフリクションで書いてるので、本編書き終わったらドライヤーで温めればカード全で再利用できるかもです!(笑)
今週末はコミケの当落がわかるので、ちょっとドキドキしてます。これで年末までのスケジュールが決まります。新作はコミケに間に合うかどうかわかりませんが、間に合えば紙の同人誌を出したあとにkindle版も出す、といういつもの流れになると思います。バイトと賃仕事をしながらの創作ですが、せっかく少しずつ、読み放題などでもお読みいただけるようになってきたので、シリーズを自分にできる限り面白い(=「自分で読んでも面白い」)ものにしたいと思います。手前味噌ですが、これまでのところほぼそこは達成しています。新作では前作までで心残りだったところを改良して、より満足のいくものにしたいです。
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