カテゴリ【テッド・チャン】


クラリオンの無料ウェビナーと3月のインタビューリンク(出張版テッド・チャンさん備忘録)

もう開催間近なのですが、日本時間で7/2の午前9時から行われる無料ウェビナー、"Chralion Conversations"に参加なさるとの情報を、つい昨日Twitterで拾いました。 

 

Clarion Conversations 

Week 2: Writing the Future – July 1, 5pm PT / 8pm ET

 

先ほどよく読んでみたら、無料で誰でも視聴できそうなので申し込んできました。 (Week 2 の横の 「register here」から申し込みページに飛べます) 私事ですが、ちょうど今日が誕生日なので素敵なプレゼントをもらった気分です❤(^^) 

 

ウェビナー体験は二回目。一回目はやはりチャンさんが参加なさったものでした。当時は「ウェビナー」って言葉の響きが妙だなーなんて思ったものでした…(笑)。

 

テーマと関係がないですが、コロナ禍のなか、動向が気になっていたところでした。聴き取り難民としては内容についていける気がしないのですが(笑)、身の丈で吸収できるものがあればと思います。 

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GW終了と「人類目線」な本と

GWに読もうと思っていたジェームズ・ラヴロックの『ノヴァセン』。葉っぱは今日の突風で折れた鉢植えのツルニチニチソウです。発見時はぐったりしてましたが、水に差したらよみがえってくれました☆
GWに読もうと思っていたジェームズ・ラヴロックの『ノヴァセン』。葉っぱは今日の突風で折れた鉢植えのツルニチニチソウです。発見時はぐったりしてましたが、水に差したらよみがえってくれました☆

外出自粛のGWが昨日で終了。ですが時間をもて余すどころか、急遽参加したエア/ウェブのイベントが以下の三つもあり、フツーより慌ただしい連休でした!

 

エアコミケ(5/2~5)→開催前日に誰でも参加できると知る。(ウェブカタログ連動と聞いてたので当選サークルさんだけのものかと思ってました!)本のジャンルがすべて一日目だったため、5/2は本の紹介ツイートを作りながらほぼPC張り付き状態でした。

 

#エアブー超GWスペシャル(5/5~11)→赤ブーブーさんのイベントでご案内をいただいて気になってたんですが、申し込めたのは締め切りギリギやはり初日の5/5はツイートを作りながらほぼPC張り付き状態。

 

BL×kindleオンリーWEB即売会(途中参加 ~ 5/31)→登録締め切り2日前に存在を知る。お問合せで主催さまには大変お世話になりました!

 

…というわけで、4/末近くから5/5まではほぼこちらにかかりきりでした。想定外に忙しくなって疲労困憊でありましたが、おかげさまで本に新しいご縁をいただき、やっぱり参加できてよかったな、と思います。(後者二つは現在開催中です。詳細はイベント参加予定エアブー特設ページをご覧ください)

 

さて、そんなわけでGWは終わってしまったのですが、その直前までわりとバタバタしていたため(4/16が確定申告のいちおうの締め切り、そのあと少し仕事が入ってました)、「休みに入ったら読もう」とGW前に入手していた本に今日ようやく手を付けました☆

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再びこの圧巻を、ぜひ。/邦訳『息吹』発売(出張版テッド・チャンさん備忘録)

ペーパーバック、kindle版と共に記念撮影しました。ああやっと!
ペーパーバック、kindle版と共に記念撮影しました。ああやっと!

ついに発売になりましたね。新刊"Exhalation"の邦訳版『息吹』。おめでとうございます。予約していた本も無事12/5に届きました。

 

巨大なオビで、バラク・オバマさんの推薦文まであるのにびっくりです。な、なんかすごいなあ……私なんかが読んでいいのかしらん。(^ ^;)

 

でもこれ、難しい本だと誤解されませんか? 私にはひたすら美しい物語が詰まってる本に見えます。 多くの方がこの美しい圧巻を体験できますように。そしてリアルタイムでこういう作家さんの新作を読める特権を、しみじみと噛みしめたいです。

 

…それはそうと、発売即日に増刷が決まったそうで。すごいなあ……じつはリアルで顔を合わせられる範囲ではチャンさんの本を読んでる人がいない環境に生きているので、よくある言い方をすれば「人の足跡を見つけたロビンソン・クルーソー」の気分――足跡どころじゃなくて、「丹沢の山を歩いてたら突然シャングリラを見つけた」みたいな気分です。(笑)盛り上がりの記録として、版元さんのツイートを貼らせていただきます。 

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(遅ればせながら)祝・新刊"Exhalation"発売/"Omphalos"他感想 +邦訳版『息吹』予約受付中!(出張版テッド・チャンさん備忘録)

装丁はハードカバーのものが好きなんですけど、持ち歩けるようペーパーバックを買いました。 でも結局これでもかさばるので、最近kindle版も買いました。 日本の文庫本てなんてありがたいんでしょう。(笑) 
装丁はハードカバーのものが好きなんですけど、持ち歩けるようペーパーバックを買いました。 でも結局これでもかさばるので、最近kindle版も買いました。 日本の文庫本てなんてありがたいんでしょう。(笑) 

★この投稿は、作品感想や拾った情報を放り込んでいる、テッド・チャンさん備忘録の「出張版」記事です。元サイトがPC仕様なので、モバイル対応のためこちらにもアップしています。 

 

文中の過去記事リンクは、上記の母艦サイト内の記事につながっています。

 

【アップ直前の追記】

購入から半年も経ってようやく感想をアップ……という今日になって、SFマガジンのチャンさん特集号が10/25に発売になっていたことを知りました!しかも新刊収録新作のうちの一つを掲載!ひーん!Amazonではたびたびチャンさんの名前で検索していたのにまったく引っかかってこなかった…!(今でも「SFマガジン」で検索しないと出ない!) 

 

ひとえに私事のための怠慢なのですが、この記事自体書いてから数か月経っておりまして、邦訳版の予約受け付けが始まっていたので追加修正したものです。これ以上書き直していると邦訳新刊そのものが出てしまうので、いろいろ今さらな表現が散見されますがこのままアップさせていただきます。(ぶっちゃけコミケ準備中でしてあまり余裕がなく…!(^^;))というわけで、内容は原書しか見てないときに書いたものなのでご了承くださいませ。

 

それはさておき、上記のSFマガジンは""Exhalation"収録作のチラ見せ(笑)以外にインタビューや新刊未収録作の翻訳も載るようなので、先ほど注文してきました♪(^^)

 

それでは以下感想です。

 

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とてもとても遅くなりましたが、待ちに待ったチャンさんの新刊"Exhalation"、今年5月に発売されました。 ばんざい!\(^_^)/

 

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The Great Silenceと講演ビデオ(出張版テッド・チャンさん備忘録)

SF作家テッド・チャンさんにはこのブログでもたびたび言及させていただいていますが、ほんとに大好きでおすすめな作家さんです。この投稿は、作品感想や拾った情報を放り込んでいる、テッド・チャンさん備忘録の「出張版」記事です。元サイトがPC仕様なので、モバイル対応のため追加記事を個人ブログに平行掲載していたのですが、先日からブログをこちらに一本化したため、今後は「出張版」もこちらにアップしていこうと思います。

 

 

文中の過去記事リンクは、上記の母艦サイト内の記事につながっています。

 

 

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書きかけのままアップできていなかったビデオの記録です。チャンさんがコラボしたビデオアート作品、The Great Silenceの本編動画と、チャンさんによる講演動画を見つけたので……。じつは見つけたのは昨年9月、記事を書きかけたのは11月です。ああう。きちんと見て要約を書く時間がなかなか取れないうちに新刊も出て数か月経ってしまい、ぶっちゃけそちらの記事を上げたいので(^^;)こちらは取り急ぎ動画だけ貼っておきます。

 

一本目はAllora & Calzadillaというアーティストによるビデオインスタレーションで、The Great Silenceはこれに添えるテキストとして書かれました。 

 

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創作について(テッド・チャンさんインタビューから)

今日はちょっと趣向を変えて、一足早い読書の秋っぽく(?)、SF作家テッド・チャンさんのインタビュー(の一部)を拙訳でご紹介したいと思います。リアルタイムでは唯一好きな作家さんで、同人サイトにこそっと情報置き場も作っているのですが、今回インタビューのこの部分が「兼業で創作をしている方・書くのが遅い方」(自分は両方当てはまります(^^;))にとても参考になる内容だと感じたので、こちらでご紹介することにしました。このサイトで言及するのは初めてだと思うので、プロフィールなど少し。(お詳しい方は飛ばしてくださいね)

 

テッド・チャン氏は中国系アメリカ人(中国語はできないとのこと)で1967年生まれ。寡作な作家さんで作品も短編ばかり。邦訳書は短編集『あなたの人生の物語』だけ(他は数作がSFマガジンやアンソロジーに掲載)ですが、作品は揃って珠玉で受賞歴も華々しいものです。SFというジャンル(そして数学や物理学)を愛し、こだわりを持って書いている方ですが、作品は「いわゆるSF」というより、広い意味での「美しさ」が魅力だと感じます。(自分は特化したSF読みではまったくありませんし、理系でもないことを付け加えておきます)

 

その作品テイストが好きなのはもちろんですが、地に足の着いた活動や、インタビューやレクチャー等から垣間見えるものの捉え方や審美眼、穏やかな物腰からは想像がつかない芯の強さ、創作の姿勢(テクニカル・ライターとして仕事を続けながら作品を書いておられて、ご本人いわく「occasional writer (日曜作家)」)などを含めてとても尊敬しています。

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