お盆休み、今年はがっつり台風の影響下でしたね。雨か猛暑かという繰り返しで参りました。最近は体力の限界で夏コミ参加も控えるようになってるのですが、休みに入る前に熱中症をやってしまい、その余韻が続いて「夏ごもり」モードに拍車がかかり、見たい映画も見に行けてなかったりします。でもその分、比較的楽な朝夕に庭仕事をしたり、近くの喫茶店で本を読んだり……と、まあいつもとあまり変わらない行動範囲で(笑)楽しみました。
そして何より、「休暇=自分の原稿をいじれる日❤」なので、イアンシリーズの新作いじりを再開しました。(ほとんどライフワーク化してますが(^^;)あきらめてません!)二月の父の他界からそちらの手続きやら行事やらがあったり、ちょうど同じタイミングで翻訳の大きな仕事をいただいたりしたため、ときどきファイルを開いても「何やってたか思い出す」ところから。そのたびに思いついた展開を試して断片を書いていたため、収拾がつかなくなっていました。お盆は数日続けていじれるので、整理するチャンスです。
現在「ここを解決しないと進めない」ところをなんとかしようとシノプシスに戻っているので、手書きの情報カードを使ったり、ポメラでランダムに問題を書き出して一人ブレインストーミングしたりと試行錯誤していたんですが、先日ふとExcelを使って横にキャラや項目名、縦に時系列で書き出してみたら、複数のファクターを並列して整理するにはぴったり! ここでまさか表計算ソフトがしっくりくるとは。自分にとってはちょっとした発見です。
3月にDM200に新調したときに、嬉しくて紹介記事を書こうとしていたのですが、書けないまま3ヶ月ほどするうちに突然表示がおかしくなってしまいました。ただいまサバイバル中。今回はそのお話です。
ポメラはキーボードが折りたたみの頃からずっとお世話になっていて、ここ数年はスレート型になったDM100を使っていました。で、DM200というのが出て、アウトライン機能がついたということで気になってたんですが、当初5万円台だったので……これはありえないです。私には。(笑)それが3月にようやく35000円を切ったので、購入に踏み切りました。(そしたら最近次の機種が出てしまったんですけど、まあそれは別の話)
アウトライン機能はWordで使っていますが、長いものを考えながら構成するのにすごく便利。この機能をノートパソコンより軽く持ち歩けるのは感涙ものです。引き換えに出たマイナス点――本体が少し重くなったこと、高機能なのでそれなりに扱いに気を使うこと、乾電池ではなく充電式なこと――を除けば大変気に入っていて、毎日使っています。草稿やアイデアはもちろん、カレンダー機能でメモができるので、やるべきことがカオスになったり、ぼーっとしてしまったりしたときにいろいろ書き出して頭のなかを整理しています。
難航していたイアンシリーズ新作のシノプシス、今朝アサメシマエの時間帯に紙の情報カードで整理しなおしていたら、予想外にラストまで貫通(?)してくれましたっ!(涙)
で、思わず記念撮影しまくり。もう今日の成果ここまででいいし、欲をかいてもだいたいダメだからブログでも書こう、というわけで(笑)。タイトルは「(メインタイトル):●●男子イアン・ワージングの●●●」というフォーマット(?)を継続しようと思っているのですが、サブタイトル後半部分の「北海旅情」だけは気に入ったので使いそうです。他は内容の変更しだいで変わるかもしれないので写真にボカシを……。(特に問題ある表現というわけではないですー!(^^;))
とにかくものすごく苦労していたので、いきなりできたとき自分でもポカンとしました。いわゆる「ゾーンに入る」という状態になれたこと自体がものすごく久しぶりで……最高ですね。時間の感覚がなくなって集中している状態。これが味わいたい、というのも創作活動がくせになる要因の1つかも。最近は気が散る状況が重なったこともあり、「こしらえよう」という姿勢から抜けられてなかったなー、と思いました。まあこれは、なかなか思うようにならないものですけど。それをコントロールすること自体が大切なプロセスですね。…そういえば、今朝ツイッターでジャン・コクトーのこんな言葉を見かけました。
The poet doesn't invent. He listens. Jean Cocteau #amwriting #writing #writingtip pic.twitter.com/N8Fb289XAn
— TheUnNovelist (@TheUnNovelist) 2016年10月24日
(元が英語訳なので重訳ですが)「詩人はこしらえない。詩人は聴くのだ」。
自分がやってるのは詩じゃないですけど、ゾーンに入れたときの創作はまさにこれだという気がします。
…それはさておき、ふだんはポメラで思い付きを書き出し→PCでWordやフリーマインド(マインドマップ的なツリーが書けるソフト)あたりを行ったり来たり……とかやってるのですが、煮詰まったときにこの「紙の情報カードに書き出して整理する」のプロセスを入れると、壁をスルッと抜けられることがあるんですよね。今朝がまさにそれでした。貫通と言ってもまだ「暫定的なたたき台」が完成しただけなので、壊したり書き足したりを延々とやるわけですが……。
今日はちょっと趣向を変えて、一足早い読書の秋っぽく(?)、SF作家テッド・チャンさんのインタビュー(の一部)を拙訳でご紹介したいと思います。リアルタイムでは唯一好きな作家さんで、同人サイトにこそっと情報置き場も作っているのですが、今回インタビューのこの部分が「兼業で創作をしている方・書くのが遅い方」(自分は両方当てはまります(^^;))にとても参考になる内容だと感じたので、こちらでご紹介することにしました。このサイトで言及するのは初めてだと思うので、プロフィールなど少し。(お詳しい方は飛ばしてくださいね)
テッド・チャン氏は中国系アメリカ人(中国語はできないとのこと)で1967年生まれ。寡作な作家さんで作品も短編ばかり。邦訳書は短編集『あなたの人生の物語』だけ(他は数作がSFマガジンやアンソロジーに掲載)ですが、作品は揃って珠玉で受賞歴も華々しいものです。SFというジャンル(そして数学や物理学)を愛し、こだわりを持って書いている方ですが、作品は「いわゆるSF」というより、広い意味での「美しさ」が魅力だと感じます。(自分は特化したSF読みではまったくありませんし、理系でもないことを付け加えておきます)
その作品テイストが好きなのはもちろんですが、地に足の着いた活動や、インタビューやレクチャー等から垣間見えるものの捉え方や審美眼、穏やかな物腰からは想像がつかない芯の強さ、創作の姿勢(テクニカル・ライターとして仕事を続けながら作品を書いておられて、ご本人いわく「occasional writer (日曜作家)」)などを含めてとても尊敬しています。
大好きな坂田靖子先生のデビュー40周年記念本が出ました!おもな感想は個人ブログに書いたのですが、そこで書ききれなかった「やおい」「JUNE」のお話、イモヅル式に創作に関して思ったこともちょろっと書かせていただきマス。(連動企画の原画展は明日からですね。ぜひ行きたいです!)
直後に届いたデアボリカ通信(坂田先生が発行しておられるニュースレター)と原画展DMをまじえて記念撮影。今回の切手は「けんちん汁」♪
映画『オデッセイ』周辺についていろいろ書きます。(パンフは買ってないので、そちらと重複してることをさも新しげに書いてるとか(^^;)、あるいはそちらですでに説明されてる疑問とか呈してましたらご容赦下さい)
初日に見に行きましてすごく面白かったんですが、ここは創作・作品関連の話題に絞るブログなので、ミーハーネタ(ちょい役で出ているジョナサン・アリスさん等)は個人ブログのほうできゃーきゃー騒ぐとして(笑)、こちらで書きたいのは…やはり原作の『火星の人』が、もともとはkindleで出された個人出版本だというところです。映画公開前に英語圏のTwitterで流れてきまして、へえ、と思ってご本人のサイトを見に行きました。最初に『火星の人』の日本での紹介を目にしたときには知らなかったので、ちょっと驚きました。